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Product Huntでデイリーランキング6位になったときにやったことまとめ

Aug 03, 2020

  • ProductHunt
  • ブンゴウサーチ

先日はじめて世界最大のプロダクト投稿サイト「ProductHunt」に自分のプロダクトを投稿したのですが、ありがたいことにデイリーランキング6位で終えることができました。

せっかくなので忘れないうちにやったことを記録しておきたいと思います。 少しでも次に挑戦する人の参考になれば幸いです。


そもそもProductHuntって何?

という方は、ぜひこちらの記事などをご覧ください(翻訳しました)。

自分が作ったWebサービス・アプリを投稿できる海外のサービスで、類似サービスの中でも世界最大と言っていい規模になっており、日々世界中のプロダクトが投稿されています。

各プロダクトは投稿日別でUpvote(いいね)数順にランキングされ、みんなこのデイリーランキングで上位に入るためにしのぎを削っています。

まだまだ日本のProductが投稿される事例は少ないのですが、下記の記事などは貴重な知見が詰まっているのでオススメです。 今回も準備にあたって非常に参考にさせてもらったので、これから挑戦する方はぜひこちらの記事も読んでみてください。

【注意】Upvoteの依頼は禁止

とりあえず気をつけないといけないのは、PHではUpvoteを直接依頼する行為などは禁止されているということです。

https://help.producthunt.com/en/articles/484935-can-i-ask-my-community-friends-family-to-upvote-a-product

知り合いにプロダクトを紹介するのはOKだけど、本当に気に入れば勝手にUpvoteしてくれるはずなのでそこは本人の判断に任せなければいけない、という思想かと思います。

ペナルティとかもあるみたいなので、できるだけ注意した方がよさそうです。

【注意】日本との時差は16時間

PHのデイリーレースは当日0:00から翌0:00までの24時間なのですが、これがPST(米国太平洋標準時)基準になっていて、日本との時差が16時間もあります。

なので日本の16時が現地時間の0時にあたり、日本では16時から翌日16時までがデイリーレースの期間となります。


さっそくですが今回の結果です

というわけで、まずは今回投稿してみてどうだったかというのを、時系列で共有したいと思います。 6月28日(日)16:00から翌29日16:00までの24時間の経過です。

28日16:00 サイレントリリース、瞬間風速で2位浮上

当日までにPHにプロダクトを非公開で登録して、必要な情報の入力や画像のアップなどは済ませていました。 またProductHunt(PH)では予約投稿ができるので、6月28日(日)16:00に公開されるように予約しておきました。

そして当日16:00、無事ページが公開されていることを確認。ランキングレースの始まりです。 ただ初めてでちょっとまだ様子もわからなかったため、一旦1時間ほどは告知もせずそのまま様子を見ました。

ぱらぱら知らない人がUpvoteしてくれて、この時点で4票集めて2位。 PHでは最終順位に応じてサイトなどに埋め込めるバッジを発行してくれるのですが、こんな状態でもちゃんとバッジ表示してくれたので記念にスクショしておきました(ミーハー)。

この1時間で確認してたのは以下3点です。

  • 自分のプロダクトがちゃんと伝わってる(知らない人がupvoteしてくれる)
  • ちゃんとこの日のレースに登録されてそう
  • 大企業の人気プロダクトなど圧倒的に強いライバルもいなさそう
  • 17:00 SNS等での告知開始、先頭集団で健闘中

    というわけで1時間様子を見た結果、大丈夫そうだったのでちゃんと告知をはじめることにしました。

    やったことはこんな感じです。

  • noteでプロダクトの紹介記事を公開
  • Twitterで告知
  • コラボ先のBooQさんがプレスリリース公開
  • ブンゴウメール購読者へのお知らせ配信
  • この時点で2位は陥落してたもののまだ先頭集団に入ってる感じで、このあと夜まで3〜4位あたりをうろうろしてました。

    23:00 PH公式ツイート砲、まさかの2位再浮上

    夜になってUpvoteが伸びてきて、23時過ぎにはうれしいことにPH公式のTwitterアカウントが紹介ツイートをしてくれました!

    投稿すべてをツイートしてくれるわけではなく、この日登録してたプロダクトの中でもツイートされたのは数件程度だったと思います。

    この公式砲のおかげもあってかUpvote数も伸び、この時点でまさかの2位に再浮上。 いい気分のまま寝床につきました。

    ~翌日16:00 後半はみんな伸び悩み、そのまま6位で着地

    日本が夜のあいだ向こうでは日中で投票数も増えてきて、日本からの支援が多いプロダクトには辛い時間帯です。 起きて順位を確認するともちろん2位は再度陥落していて、4位くらいになっていました。

    ランキングレース終了は16時でしたが、正直2日目はもうできることは全部やった感もあり、最後まで順位を見守るだけになっていました。

    Upvoteも上位にどんどん集まる傾向が加速し、5位以下はほぼ揃って伸び悩む状態に。 団子状態の中で多少変動しつつ、最終的に6位で着地しました。

    当日のUpvote数も200近く頂き、Top10に入れたので十分満足すべきなのですが、やはり人間欲が出るものでここまで来たら正直5位に入りたかったです。。。 (5位までだったら順位バッジがもらえたのに…!)


    やってよかったこと

    というわけでここからは、今回やってみてよかったこと、うまくいったことを簡単に振り返ってみたいと思います。

    日本で検証済みのプロダクトを投稿した

    今回は日本ですでにリリース済みのプロダクトの海外版を作って投稿したのですが、これは地味によかったです。 少なくとも国内ではプロダクトがある程度使われることが検証済みなので、それが海外ユーザーに受けるか、英語でちゃんと伝わるかというところに集中できました。

    ネイティブに事前レビューしてもらった

    海外で個人開発してるネイティブの友人に、事前に投稿文とプロダクトをレビューしてもらいました。 ちゃんと意味も伝わるしプロダクトも使いやすいって言ってもらえたおかげで、安心感が半端なかったです。

    この記事の著者Joshがレビューしてくれたのですが、PHデイリー1位経験者にアドバイスもらえたのはほんとに有益でした。 がんばって翻訳してよかったです(もちろんそのためにやったわけじゃないですよ!)

    日曜16時リリースはよかったかも

    PHのTimezoneと日本の時差を考えると、日本時間で16時が向こうの0時になります。 そのため24時間フルに投票を受けれるようにしようと思うと、日本時間で16時に投稿して翌16時までにするのがよさそうです。 問題はそれを何曜日にやるかなのですが、今回は日曜〜月曜にまたがるタイミングでやってみました。

    ぼくの綿密なN=2くらいの調査によると、PHのUpvote数はやっぱり土日が少なめです。 今回もUpvote200未満で6位に入れましたが、平日だとけっこう厳しかったと思います。

    日本のユーザーに告知チャネルなどがあり、一定の投票を期待できるなら、PH全体が低速になっている土日の方が相対的に上位を狙いやすい気がします。 日本のユーザーも土日は減るかもしれませんが、時差の関係で後半は日本が月曜に入るのもメリットかもしれません。(とか考えてたものの、実際今回はそこまで関係なかった気がしますが。。)

    一方で土日はPH全体のユーザー数・投票数が伸び悩みがちなので、ちゃんと海外ユーザーにたくさん見てもらってフィードバックもらったりしたいという場合は、まっとうに平日に投稿した方がいいと思いますよ(反省)。

    PHのアカウントを事前に作ってた

    海外の投稿サイトではコミュニティへの貢献を重視するところが多いです。 そのためアカウント作成後、他のプロダクトに一定数Upvoteしていないと自分のプロダクトの投稿ができなかったりします。

    がんばってプロダクトを準備して当日いざ投稿しようとしても、作ったばかりのアカウントだとこの制限のために投稿できない悲劇が起きたりするわけですね(上記のJoshの記事にもこの失敗談が出ています)。

    PHはそういう制限はなさそうですが、早めにアカウントを作ってカルマを積んでおくにこしたことはありません。 もし今後海外展開してみたいと思っているなら、いまからアカウントを作っておきましょう。

    あ、アカウント作ったら練習がてらぜひこちらのページでUpvoteするといいと思いますよ (もちろん自由意志に基づいて!)

    BooQsコラボと同時リリースできた

    実は今回一番助けになったのはこれじゃないかと思っています。 今回のBungoSearchリリースに合わせて科学的な英単語学習サービス「BooQs」さんとのコラボを実施しました。

    BooQs運営のかわんじさんがUpvote依頼の規約違反にならないよう気を使いながら多方面にプロダクトを紹介してくれたおかげで、ずいぶん助けられました。 また初めての挑戦でよくわからないことだらけの中、色々二人で話しながら進められたのも楽しかったし結果的によかったです。

    BooQsほんとにいいサービスなので英語勉強中の方はぜひ使ってみてください!


    反省したこと

    一方で今回失敗したことや反省点もいろいろありました。

    サイトの問い合わせページに日本語しか書いてなかった

    だめですね。油断してました。 しかしこの日本語しかないページからでも数件問い合わせを頂き、インドのメディアから取材依頼を頂いたりもしたので、ちゃんと英語で用意しとけばよかったです。反省。

    コメントをもっと書いてもらえばよかった

    PHではUpvoteの他にプロダクトにコメントもできるのですが、これをもっと活用した方がよかったなと思いました。 ランキングページは中盤までだいたい同じ投票数でプロダクトが並んでたのですが、コメント数も表示されるのでコメントが多いプロダクトはやっぱり目立ってました。

    Upvoteをお願いするのは規約違反ですが、ユーザーが自由意志でUpvoteしてくれた場合、コメントもしてくれるともっとプロダクトも盛り上がってよかったんじゃないかなーと思いました。 (もちろん自然に盛り上がればそれに越したことはないのですが)

    中盤で3位を死守できたらよかった

    もう反省してもどうしようもないところになってくるのですが、今回は中盤でけっこう4位にいる時間帯が長く続きました。 でこの間に上位3位と4位以下の差がどんどん開いていったのですが、これはランキングページで3位と4位の間に広告が入って、スマホだとファーストビューで3位までしか見えないことが影響してそうでした(負け惜しみ)。

    狙って3位に食い込めるならやってたのでだから何だって話なんですが、あの時間帯に3位に入れていれば、、というのは悔やまれるところです。

    一度予約投稿するとキャンセルが大変

    ProductHuntはこれだけ巨大なサイトなのに、MVP思考が徹底していてすごいです。

    今回は早めに準備して一度予約投稿してたんですが、その後リリース日程を変更することになったのに予約キャンセル機能がなくて超あせりました。

    問い合わせすると割とすぐに対応してくれたので事なきを得たのですが、けっこうぎりぎりで気づいたので危なかったです。 どうせリリースのタイミングからずっとPCに張り付いてたので、予約投稿は使わなくてよかったですね。


    まとめ

    というわけで、初めてのProductHunt体験の簡単な振り返りでした。 思ったよりUpvoteももらえたし、たのしかったのでまたぜひ違うプロダクトで挑戦してみたいと思います。

    もし次挑戦しようと思っている方がいたら、応援しますのでぜひ教えてください!

    おしまい。

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