ジャレド・ダイヤモンド「文明崩壊」を年表で整理してみた
Jan 16, 2018
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- 読書メモ
年末年始を利用して、ジャレド・ダイヤモンドの著作を色々読みました。
名著「銃・病原菌・鉄」は既読だったので、それ以外で邦訳の出ているものを読み漁った感じです。
(「昨日までの世界」を読み損ねてる。。)
このうち「文明崩壊」の時代背景を、例によって年表で整理しました。
「文明崩壊」とは
中でも一番の大作だった「文明崩壊」は、過去に崩壊した様々な文明と、また崩壊せずに存続した社会とを分析し、何が文明崩壊の原因になるかを分析した作品です。
色んな時代の文明についてそれぞれ章を割り当ててるので、せっかくなので年表でそれぞれの時代背景を整理しておきました。
余談
ジャレド・ダイヤモンド作品の魅力色々あると思いますが、作品全体を通して解明しようとする問いが壮大なこと、またその解き方があまりに美しい(そんなにきれいに世界を理解できるのか!)ところなのかなと思うのですよね。
「銃・病原菌・鉄」はまさにその極致で、「なぜいま世界の国々・人種の力関係がこうなっているのか」という究極の問いを立てて、「地理・生物環境」という視点から信じられないくらい鮮やかにそれを解いてみせた。
「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」はそれに比べるとテーマを絞った小粒な良書という感じで、ただやっぱり解法のあざやかさはお見事という感じ。特に「一夫一妻制」と「排卵期の隠蔽」について、人間含めた霊長類での進化の過程を紐解いてくところはかなり刺激的。
「第三のチンパンジー」は他の著作のさわりを集めたジャレド・ダイヤモンド入門書、という感じで、他を読んでればそれほど目新しいところはないかなーという感じ。
今年はもうちょっと本を読めるようにしたいものです。
おしまい。